February 09, 2010

ペタンク団体問題の解決は不可能と考えられる中で思うこと(1)

以下は、6月7日(月)補筆修正しました。

団体問題について書きたいことは書き尽くした感がありますが、その多くは協会という団体の旧体制が、日本のペタンクに主導権を得るために生じた歪みについて書いて来ました。
(日本ペタンク協会制定)とする「ペタンク競技規則」を採り上げても、ペタンクの改革がどういうことに及んでいるかが分からない人たちで現在の団体運営が行われているとしか考えられないのです。
単純に、ティールが必要になり、ポルテが高いポルテこそ有効になり、転がらないテランこそペタンクのテランであって、砂利や砕石のテランこそペタンクのテランだという具合です。
日本の主導権を得ようとする団体に、国際連盟に関わることに矜を正す心があるならば、国内の行事、大会、選手の育成、団体の運営に携わる人たちの制度についても、もっと国際連盟が規定したことにたいして、日本の制度を文書化し一般に公開されていなくてはならないと私は思います。

公認大会のランク付け一つを捉えてみてもどういう意味があるのか理解に苦しむのです。上位になった人が本当のトッププレーヤーだと考えて居られるのでしょうか意図不明です。多くの金をつぎ込んで、日本中のポイント大会を走り回れる人が有利になる方法です。

大会のほとんどが、11点先取勝ち、時間制限40分というような大会ばかりですし、公認大会として認められる方式ですから、大会の数を多くすることを目的としているとしか考えられません。レベル的に条件を満たした大会であるかによる(公認大会として認可できる明確な規定)が公開されるべきです。

かつてのフランスのように地域(コミッテあるいはリーグ)の中でのランキングであれば、その上位に位置づけられた選手は、対戦する相手に1点を与える決まりであったことの方がペタンクの普及の為の制度として理解できたのです。

殆どの大会では参加選手自身による抽選も行われなくて、組み合わせが予選開始前に、主催者の側で決められていて、不公平感が先立って興味は半減する。
ペタンク競技は、本来くじ運に大きく左右される種目である。そのことが理解できていれば、会場に到着したら、すでに対戦相手が決まっている大会など無くすることが望ましい。スイスシステムはそうしたペタンクの宿命を解決しようとする意図があると考えています。

参加費が高くて、賞品や賞金が少ない。優勝すれば国際大会に派遣されるような権利を得るようなこともありませんでした。
どう考えても、ある程度の参加数が得られれば大会は主催者に金銭的利益をもたらす仕組みです。
フランスでは、スポンサーが付かなければ大会は開催できません。このような状態は日本では無理だとしましても、フランスでは参加費5ユーロ(ユーロ高で1ユーロ130円としても650円)という小額とすることでリサンス取得者を増やしていると考えられます。賞も少ない日本なら500円以下が妥当な参加費になると考えられます。
ところが、日本では、一人1.500円〜2.000円の参加費で事前に送金して申し込む。当日荒天で中止されたとしても返金されない。その返金しない理由が「準備に使ったため」ということになっているのです。
1.500円×3人=4.500円で、64エキップしか集まらなかった大会でも、288.000円の収入ということになりますし、2.000円ならば384.000にもなりますが、
日本の大会(最大でも128エキップ参加)では、大会終了時に(収支結果報告書)を作成して公表して開催されても良いように思えます。

日本に居住してペタンクができるフランス人は一人や二人ではありません、恐らく1万人以上になることでしょう。楽しみでペタンクをしたくても、団体への登録と高額な参加費や賞金賞品など見返りの少なさに興ざめしていると考えられます。アジア圏の人たちやユーロ圏その他の外国人で、ペタンクができる人たちを加えれば、もっと多くなるはずです。それらの人たちが日本でペタンクをやらない理由は、そういう日本のペタンクの実情が気に入らないからだと思います。

もう15年ぐらい昔の話になりますが、名古屋の国際機関の依頼で、名古屋居住の外国人に呼びかけてペタンクの交流大会を行ったら、40人程度の外国人が参加しました。
40度近い猛烈暑い日でした。国際機関が企業スポンサーを依頼して充分な飲料水やパン、菓子類、賞品などをすべて用意し、外国人の参加費は無料でした。名古屋市の協会員も参加できる大会だったため、総勢70人以上で、酷暑の1日、楽しみの交流大会が開催できました。
ブール(用具)は、用意して実施しましたが、持参する参加も結構ありました。特に競技方法を説明したなくても、順調に進行したことを記憶しています。

当時の協会旧体制では、(会員登録しないものはペタンクはできない)雰囲気であったため、参加した外国人への登録の呼びかけは禁止され、その後の連絡は途絶えてしままいました。
私が理想としていた、ペタンクができる外国人との継続的な交流は夢物語で終わってしまったのです。彼らは勝つペタンクの前に楽しむペタンクが身に付いているのです。それが現在の日本では通用しないのです。

このようなことは、当時の若い日本人参加者にも共通して言えることでした。岐阜日仏協会でペタンクを始めたこともあって、愛知県でも、フランス語教育機関や仏文科のある大学などへのペタンクの案内をしていました。
そういう大学からの参加者は、私にとっては日本のペタンクの未来を担う人たちの参加であったのです。
名古屋でも、フランス車シトロエンの愛好家グループ、マウンテンバイクの愛好家グループなど、公園の夜間照明の下で、19時ころから、照明塔も消される23時15分まで、人数は多くはありませんでしたが、毎週1回ペタンクで遊んだ時期がありました。そのときの仲間によって(マッドペタンクの掲示板)ができました。彼らは私を(師匠)と呼んでくれていましたが、こそばゆい感じがして、ハンドルネームは(プチヘラクレス)を名乗った時期です。若い人たちの楽しみの中に、本当のペタンクを理解しスポーツとして楽しむ才能が目覚めることに期待出来なければ、私は取り組まなかったでしょうし、日本のペタンクの将来は無いと考えていた時期でした。
ただ、若い人たちは、ペタンク仲間に伴侶を見つけて結婚したり、転職したり、転勤したりで、ペタンクから離れて行ったのです。
豊かな感性をもち、芸術的才能にも恵まれた仲間たちでしたが、若い人ばかりの連絡用「Mad Petanque BBS」に対して、当時、金持ちの高齢者ばかりを対象にしていた協会ペタンクが若い人たちのペタンクは認めないというばかりの嫌がらせ攻撃を仕掛ける行為にはあきれました。

ペタンクの将来も、当時の連盟が国際的な主導権をにぎる中で、協会こそペタンク団体だという自負がそうさせたのかも知れませんが、そういう方針が日本のペタンクを駄目にしている団体に依存している人たちが哀れでした。
フランスペタンク成立の過程を見ましても、団体が成立する以前の年月の方がまだ長いのです。
更に、ペタンクをスポーツペタンクとして、楽しみのペタンクから脱する方向をとり始めて以来、フランスの団体登録者数がどんどん減少しているのも皮肉な現実ですが、登録しない愛好家のレベルが日本とはまるで違うのです。

今後の日本の愛好家の課題は、国際行事参加の実現が困難な団体ペタンクで、国際的に通じない競技参加を目指すか、身近な仲間と楽しみのペタンクで本当の実力アップを目指すかどちらを選択されるのでしょう?




March 28, 2009

(偽)のペタンクから(どげんかせんといかん)ペタンクへ

(日本のペタンク)2007年の年の瀬を迎えて
null

1)ロワジールペタンクにもなれない日本の状況だった。
 ロワジール(余暇の楽しみ)といっても、フランスでは、長い競技経験を積んで高齢になった、スポーツペタンクの競技者だった人が多い世界です。
 もう、クラブの代表になって、フランス選手権出場やフランス連盟の公認大会を目指すようなことは考えない人たちです。それがフランスのロワジール愛好家の普通の姿です。
 子どもや孫たちに、ヴァカンスの楽しみとして、ペタンクの楽しみを教え、夜ごとに行われる100チーム程度のリサンス不要の小規模大会に、家族や友人とチームを組んで参加する世界です。

 日本では、まだそこまで定着したペタンクではありません。
 ところが、アジア選手権のみならず、世界選手権大会まで、日本国を代表した選手団として、出場参加ができるのです。
 そういう日本代表が、選手権の場で、グループ予選で、1勝か2勝で、上々の成績と考えられても不思議ではありません。
 ロワジールでペタンクで楽しんでいるフランスの愛好家に勝つことも難しい日本ですから当然です。今日は、その理由をお考えいただくことを、来年の課題として、今年最後の提言とします。

2)日本代表選手選考会についての疑問
 選手権大会はトリプレットで行われ、4名の選手でチーム参加します。さらに、監督、コーチといった役割の役員を加えて選手団が構成されます。

 この選手団に選抜された愛好家は、たいへん名誉な方々です。
 当然、好成績を納めて凱旋されることが期待されます。

 公開で募集されて、選手権大会に日程的にも都合がよい(腕自慢の選手)が応募出来る状況です。ティール、ポワンテといった投球技や、組み合わせを決めて対戦した結果で、客観的な点数を基準にして派遣が決定しました。
 こういう手段に苦情を言うことが目的ではありません。
 ただ、スポーツペタンクの難しさは、個人的な相性や、個々の選手の投球実力の特徴が、少人数で構成されることから、たいへん重要な意味を持っていることです。
 言い方を変えれば、個人の性格までも考慮してチーム編成をする必要があるスポーツです。
 全国から募って寄せ集めでチームを編成して、(長期間の合宿)ができるようなメジャーなスポーツではありませんから、そこが重要な問題になるのです。
 ペタンクは、親子、夫婦など家族関係だけでもバランスがとれたチームを選んだ方が良い結果に繋がることさえ考えられるスポーツなのです。
 フランスのロワジールの大会が、家族チームでの参加が多い理由だと考えます。
 私は、ペタンクがロワジールを根底に据えたスポーツであることを考える意味を主張して来ました。
 我が国を一気に、個人の実力だけを基準にした、スポーツペタンクに変えることの難しさが考えられるのです。
 にわか仕立てのチーム内で、お互いが遠慮し合うような状況での出場では、決して良い結果が得られるスポーツペタンクではありません。

 ペタンク強国のチームは、仲間との相互的な絶対的信頼感に支えられて競技をしています。勝利を勝ち取った瞬間に、駆け寄って抱擁し合って喜び合う状況でもそれが理解出来ます。

 同一課題の得点で選考された、平均的上位者のみで構成されたチームは、理想的に思えても、没個性的な実力と、作戦判断までも平均化され、投球の場に直面した選手任せになって、傍から見ても無気力チームに見えてしまいます。
 選考の基準に、役割別の選考方法が加味されて、それぞれに、得意技が違った力を持った選手が選定され合宿などをして(協力し合える状況)を作り出すことが出来なければ、フランスのロワジールチームの足下にも及ばない結果になるでしょう。
今後の大きな課題です。

3)世界選手権大会の方法を日本代表選考会にも採用出来ないか

 毎年開催されるトリプレットの世界選手権大会の優勝者チームを(真の実力者)ではないと異議を唱える方が居るでしょうか?
 公募する選考会なら、FJPBが開かれた団体ですから、全国都道府県の公的機関に呼びかけて、別団体クラブや愛好家チームであっても、県内で苦情が出ないような予選方式での選考会を委託して県代表を決定し、日本の代表決定選手権大会をFJPBが主催して開催します。
 日本代表決定選手権大会(仮名)は、世界選手権大会と全く同じ方式で2日間の日程で実施します。

 県代表チームによって、グループ戦を経て、32チーム(16チーム)を、予選通過チームとし、続いてプゥル方式を2次予選として、2勝したチームによって、FINAL戦で優勝者を決める選手権大会方法です。

 ティール個人戦も世界選手権と同一内容の課題で実施します。

 このような方法で選ばれた、全国制覇をしたチームなら、だれが考えても日本代表に相応しいチームであるはずです。
 チーム編成から、コーチまでを代表者の意向で決めてよいことにします。
 団体が完全に統一されて、全国的にすべての愛好家のまとまりが完成していない我が国の現状では、2、3年でもこうした県代表方式で選考することが理想であるように考えます。

4)選考大会のテランの問題も当然考えなければなりません。
 日本の現状では、県代表を決する大会に、それほど多くのチームがエントリーするとは考えられませんから、公園型の砂利混じりのテランをペタンクのテランとして行うか、無ければグラウンドであっても、スポーツペタンクという意識の問題として、ティールやポルテを投球の基本とすることを約束して実施されても、構わないことでしょう。仮に対戦相手が、転がし、また、転がしを行ったとしても、ティールで応酬して勝つことが出来なければ、本番の選手権大会では通用しないという自覚のもとに競技されることを志していただく必要があります。それがスポーツペタンクには必要条件だということです。

5)参加条件になるFJPBリサンスの取得

 国際連盟に加盟した国の大会ですから、FJPB登録者が存在しない県であっても、出場希望エキップがあれば、(FJPB登録によるリサンス取得だけを条件とする必要は生じます)
 FJPBクラブが存在すれば、そのクラブによって、公正な予選大会を実行します。
 県内選考大会では、2日間をかける必要はない参加数でしょう。グループ戦を経て、弱者を篩にかけて、1次ブロック戦のプゥル(エキップ数によっては、2次ブロック戦)を実施し、出場権が得られるような配慮をこの場でもします。

 4名中2名は、40歳以下というような年齢制限を付けたって構いません。我が国のペタンクを国際化に向けて方向転換する必要があるからです。
 それがご不満の高齢国際派の方には、ラ・マルセイエーズにしろ、ミヨーにしろ、インターナショナル大会を多く経験していただくことで、ペタンクの理解者を増やす努力をFJPBは配慮するようにします。同時に、フランスのロワジールペタンクも多く体験されることをお薦めするようにします。
 本気になって国際的選手を育てるレベルアップの環境づくりには、それ位の覚悟でのペタンクの既成概念崩しが必要です。

6)本当の練習が無かった日本のペタンク
 今回のアジア大会での女子チームが、ネーションズカップ3位の成績は、今までの日本の成績では最も良かったことになるでしょう。
 そういう結果になった選手権大会の成績というものが、実際には、ティールが決まった。ビュット権を取り続けられた。ということで勝てたということでしたら、成績が悪かった結果の原因は、常に(練習不足による)の一言で結論づけられますね。
 私の若い頃、大学受験に(3当4落?)というような言葉がありました。
つまり、睡眠時間を3時間以内で受験勉強すれば合格。それ以上寝たら不合格になるという考えです。そこで、ただ机の前に座って、勉強しているように親に思わせて過ごす現象まで生じました。まったく愚かな話でした。

 ペタンクでフランスの選手は、どういう練習をするのか(して来たのか)このことが我が国のペタンクでは最も重要な研究課題になるのです。
その内容を、さらに有効に実行する研究の必要があるのです。

 私の今までの経験では、愛好家が集まればチーム分けして競技をするものと決めて来た日本のペタンクです。しかも、そうした練習競技の場でまで、勝つことに拘って取り組みました。(失敗がいやでティールをしない)そんなペタンクばかりでした。そんな練習競技での勝利は、何の意味も無いことを認識出来なければなりません。

 ビュット権を相手が取って、寄せたブールが、ビュットから50cm離れていたらもうティールをしない日本のペタンクです。カロー状態で残したりしようとしません。ティールしたブールが、更にビュットに寄って行くような投球を試みようともしないのが日本の練習競技です。難しいことかも知れませんが、日常の練習競技であっても、常に(スポーツペタンク)の目的を持った方法で行われるべきです。
これまでの(日本のペタンク)では、(練習)が無いことと同じです。

 団体がランキングポイント制度を取ることが、単純に勝つことの意味だけを先行さて、(本当の実力の向上)に結びつけないことがその原因になって来たのです。
 こういうことを私は(偽)のペタンクと考えています。
 ランキングポイント制度はフランスにもかつて存在しましたが、日本で考えれば県のような規模の中で、行われた制度で、成績上位者が、対戦相手に1点を与えるという普及上の制度でした。現在はもう行われていません。

7)重要な課題練習の意味
 日本のペタンクでは(課題練習)さえ行われていません。
 世界選手権大会のティールコンペチションは、絶好の課題ですし、それをそのまま取り入れることでスポーツペタンクの意味が理解出来ます。
 ティールだけでなく、ポルテであっても課題は幾らでも作れます。そういう課題練習に積極的に取り組んでいる方は極少ないようです。

 日本では、どうして課題練習が行われないか、その理由は、成功出来る確率が低いからだと判断しています。

 普段、よくティールが当たると思われている選手でも、ティールの課題練習で取り組みますと100点満点中、10点取れない場合が多く生じます。そうなる理由は明白です。
 肩が、腕の振りが、体の構えが、(選手の身体に叩き込まれるまで練習されていない)からです。表現を変えれば、(職人的に、身体に、肩に、腕に覚え込ませていない)からに過ぎないのです。個人練習であっても、そこまで熱中して取り組む選手がほとんど存在しません。
  
 こうした状況では、国際的に通用する選手が、ペタンクでは出現する訳がありません。
 国際連盟会長アゼマ氏が、諏訪の選手権に寄せられたメッセージは、そういう我が国の状況からも、私には良く理解出来ました。

 ペタンクは(一人練習が完全に出来る)珍しい優れたスポーツであることを忘れてはならないのです。

 6m50cm、7m50cm・・・という(規定の距離)を、会場の(雰囲気にも関係しますが)身体に覚え込ませていないからです。
 フランスで行われている子ども用の訓練課題は決して間違ってはいません。
 子どもであってこそ(大人でも難しい課題が)達成出来る可能性を私は感じています。

 それだけ、日本の大人は、ペタンクというスポーツに既成概念を抱いてしまって、ティールの(工夫した練習)すら、真剣に取り組もうとしない状態になっています。ポルテや、微妙にコントロールして変化させるポワンテの研究などは、ほとんど取り組まれていません。

 (本戦を練習と思え。練習を本戦と思え!)と昔から言われていますね。
練習競技では、練習競技だからこそ、理想の状態を成功させる投球に拘りましょう。失敗を恐れていては成長できません。おおいに負けましょう。(笑)その負ける実力?が成功して、勝つ実力に変わるまで、がんばりましょう。
 
 ロワジールペタンクにも達していない日本の状況だと主張する理由です。

 どんな優れた日本の腕自慢を出しても国際大会では、大相撲の相撲界に入門した新弟子合格者程度の実力しかない日本であることが認識出来なければ、(井の中の蛙日本ペタンク)で有り続けることでしょう。ペタンクの発展途上国の多い中での国際的状況がそうですから、推して知るべしです。

(偽りのペタンク)日本から(どげんかせんといかんペタンク)へと生みの苦しみが身にしみて感じさせられた今まででした。
 どうか愛好家に取って、(理想のペタンク環境)が完成する新年度が迎えられますことを祈ります。

 ご健康に、楽しいペタンクをお続けください。

January 04, 2009

ペタンクは変わった。スポーツペタンクをしましょう。

web-nengajyou

2008 年の一文字は『変』でした。

しかし、他にも多くの一文字が考えられる一年でした。
ペタンク愛好家の方々にも、同様な感慨がお有りのことでしょう。
私個人の感想では、(騙)だます。(怒)いかり。かと考えていましたが、(変)がやはり普遍的な意味で、適しているように受け取れます。

ペタンク界も同様に、(変)な状況で新年を迎えました。
一昨年、私が得ていました情報では、旧年(2008)末には、全団体が一つになると聞いていました。しかし、現状では、一体どうなっているのという状況です。
この4月には統一される。という情報も有ります。

皆さん日本ペタンク界の統一が初夢でご覧できましたか。

団体の話は止め、今回のテーマはペタンクは(変)わった。従って、日本のペタンクも(変)えなくてはならない。というお話です。

ところで皆さんはスポーツとしてペタンクをしていますか?これは団体の問題ではありません。愛好家一人一人の問題です。

フランス連盟が2007年をペタンク発祥100周年として、ペタンク界の隆盛を祝賀しました。
それと同時に、ペタンクがスポーツとして変わる(変える)方向を打ち出しています。フランスの競技人口300万人、日本ではフランスの競技人口は500万人とも言われてきましたが、ペタンクは、スポーツではなくて(遊び)であったのです。
フランスのスポーツ年鑑にもペタンクはスポーツ種目として記載されていませんでした。競技人口ではサッカー(フランスではフットボール)に次ぐペタンクですが年鑑にも掲載されていないことを知った時は、私もショックでした。
しかし、すばらしい奥が深い遊びです。今は、その奥の深さで感心しています。

そんなペタンクが、国際連盟の会長が現在のクロード・アゼマ氏に変わって、ペタンクを遊びからスポーツに(変える)方向が強力に打ち出されています。
ただ、そのような傾向も、日本の愛好家にまで伝えられてはいません。

ペタンクが変わる一つの現れが、矢継ぎ早な『公式ペタンク競技規則』の改訂です。2006年に改訂されて、2007年1月から適用された規則が、ふたたび2008年に改訂されて、国際連盟では2009年1月1日から適用されました。(JPBUでは4月から適用)

そういう規則の変わり方の早さは、ペタンクの歴史の上からも珍しいことです。

2008年のセネガル(ダカール)での世界選手権がスイスシステムで行われると言うアナウンスがされていましたが、実際には行われませんでした。
その理由は、スイスシステムは、十分に配慮された競技方法で(一定の時間で)行う。(簡単に言えば時間制限)の大会ということになるのですが、それが認められる競技規則になっていなかったことで中止され、従来の方法で実施された理由であると、私は考えています。今回の改訂で、時間を限って競技することが認められています。

数年前から、フランス連盟では『マスターズ』という大会が、毎年、フランス連盟から数十名の選抜された選手を対戦させて、フランス国内各地で実施されています。
その映像はフランス連盟がVTRで販売していますから、日本でも取り寄せることができますが、フランスのVTRがセカム方式で、日本のVHS方式に変換しなければ見ることができません。DVDなら日仏共通で見ることができます。

『マスターズ2008』の決勝は、マルコ・フォヨエキップとフィリップ・キャンテエキップの対戦で、すばらしい競技展開でマルコフォヨ達が優勝しました。
ティルールのミシエルシャッツディパッソ(通称パッソ)の強烈なティール&カローが決まって形勢の主導権を取り続けます。
こういう、ダイナミックなペタンクをスポーツとしてマスターした選手たちの、遊びではない頂点のペタンク競技を、観客席を設けた会場で有料で鑑賞するシステムは、お遊びペタンクがスポーツへ変容する姿を明確にしてゆく手段だと受け取れるのです。
規則違反に紙一重の違反などマナーの悪さは全く有りません。
従ってマスターズの鑑賞は、ペタンクの本当のマナーについても参考になります。

マスターズの競技で見るペタンクは、日本風に言えば、柔道や相撲道にも通ずる(心技体)ですが、集中力+判断力、投球力+技術力、持久力+体力の勝負であることが明確に読み取れるのです。
ビュットが投げられる距離に8m以下は無く、10m近くが多く、その距離であっても寄せは座位からのポルテやドゥミポルテです。立位での投球はティールだけです。
テランによっては、立位での高いポルテになることでしょう。

世界ジュニア選手権での座位からの投球
ジュニアフランス


座位からの投球は、両足のつま先で地面を捉えて、両足共に、踵(かかと)はあがります。この投球姿勢は、日本でもスポーツペタンクに目覚めた方達で行われていますが、まだ、ごく一部の方に限られています。

日本でのテランはグラウンドが多く平(たいら)であることから、ルーレットがかなり行われていますが、スポーツペタンクではポルテないしはドゥミポルテになります。このような投球方法は国際大会では常識になっています。

遠い位置への寄せは、高いポルテの投球ということになり、強い肩や、腰、腕の力が必要であることが理解できます。

私は、この座位からの投球に特に注目して来ました。

座位の投球によるポルテ、ドゥミポルテと、立位での10m近くまでのダイレクトティール力がスポーツペタンクの絶対条件になったと考えられます。

今までの日本では、座位からの寄せは、8m程度までの距離で行う投球姿勢という認識であったように考えます。また、両足裏を全面テランに付けたしゃがみ込んだ姿勢での座位でもあったようです。

ただ、誤解されては困りますが、楽しみのペタンクの世界がまったく変わってしまった訳ではありません。これは、スポーツとしてペタンクを認識するかどうかの問題です。日本の愛好家の80%は、まだ、スポーツペタンクをしていないと考えられます。それを気付かれてスポーツペタンクに自己変革を志される方が多くなることを期待して書いているのです。

さらに、スポーツペタンクでは、ペタンクをするためのトレーニングが必要です。

今まで日本では、ペタンクをしているから丈夫に過ごしています。という感じでした。
しかし、私の知人や周辺でも、ペタンクは熱心な方でしたが、この長寿の時代にも関わらず、早くお亡くなりになる方や介護生活に入る方が、かなり存在します。
つまり、ペタンクを健康管理スポーツと考えて取り組みながら、遊びであったために、身体機能が年齢なりに低下して居られたためです。

それらを、スポーツペタンクの投球姿勢などから判断した、適切なトレーニングを行う必要があると考える時代になりました。
座位からの投球姿勢を考えるときに、相撲の仕切り前の姿勢との共通点が考えられます。フイリップ・キャンテのようなメタボリック体質の選手でも、ポワンテの姿勢はつま先だけで全身を支えた座位の姿勢で行います。
フランスのペタンク愛好家に太った人が多いのですが、要尿病などで問題になっている選手の存在は聞いたことがありません。

私は、ペタンクを始めた最初の頃から、フランスを見たことで、スポーツとして取り組んで来ましたが、普及活動をしながら、自分がペタンクをする暇がない生活になって、日夜、自宅でのデスクワークの連続で、糖尿病になってしまいました。名古屋市でねんりんピックを開催しました頃の写真を見ますと、死相が現れていると自分でも感じるほどでした。

医者にかかり続けましても、一向に良くなるどころか、悪化してゆくばかりでした。インスリンも打ち始めました。医師の注意は、それなりに受け入れて実行していましたが、これではもうペタンクもできなくなるという、絶望的な感じもし始めました。

自分では、(医食同源)という考えから注意しいたことで、食べたものと血糖値の相関関係があることに気付いて、チエックし始めました。砂糖を使わない魚介類料理や、赤身の肉類を食べても、血糖値の上昇には影響が無いことに気付きました。医師からは、何を食べてもよい(なんでも食べることだ)が、腹7分目、理想は6分目だ。という指導でしたが、穀類、根菜類は血糖値が上がり、キノコ類はほとんど影響がないことにも気付きました。(糖尿病患者の食生活)の書籍も、多く出ていますので家内共々、調べましたが、殆どがカロリー計算での食事療法ばかりです。

子どもの頃から(痩せの大食い)と言われてきた私ですから、もう食いたいものを食って死ぬかとまで考えて居た時期もあったのです。サプリメントに頼った時期もありました。それも、食を減らして、1万歩を目指して歩行する。またはペタンクをする。そんな毎日でインスリンを打つ生活は、疲労感だけが残りました。
空腹感と、インスリンによる低血糖症状との見極めも付かなくなります。医師からの注意では、甘いものを常に用意して、低血糖症状が出たらすぐに飲むか食べること。でした。こんなことの繰り返しでは、糖尿病は悪くなりこそすれ、決して治らないと確信したのです。

ついに、医師に指示される方法を拒否して、薬もインスリンも止めてしまいました。

それから、もう1年以上になります。

栄養士が使う食品表から、炭水化物の少ないもの(GI値が低いもの)を主にした食事を工夫する生活でした。(自分の体のことは自分にしかわからない)
1万歩歩行よりも、ゆるやかな筋力トレーニングを中心に、毎日1時間程度を行う。
筋力トレーニングは、足、腰、肩など、できるだけペタンクに必要な部位を鍛えるトレーニングを自己流に考えて実行します。
インスリンを打ちませんから、仮にふらふらになっても、低血糖症状でないことは明確です。ただ、かなりトレーニングをしても血糖値を測りますと150ぐらいから下がることは少なかったのです。

そんな或る日のこと、丸善で『薬もインスリンもなしで糖尿病は治る』という、兵庫県加古川市の崇高クリニック院長荒木裕先生の本が目に入りました。
立ち読みで、驚きました。私が実践していることの方向と殆ど同じ考えで、京都大学や米国のハーバート大学で糖代謝の研究をされ、それに基づいた糖尿病治療を説いて居られるのです。

私の方法では、果物と根菜類についての判断が甘かったことと、穀物を(当時の私は玄米食か有機栽培シリアル)一度は断って、(ふすま)を用いて作ったパンを食する。赤身の肉類やどんな魚介類でも積極的に食して、空腹はそれら肉食で満たせ。人間は(日本人)であっても、本来は肉食動物であると考えること。野菜は、菊菜、パセリ、もやし、にら、小松菜、などなど全体が緑の葉菜類、キノコ類はすべて良い。
その本を参考に、ただちに、根菜類と果物を食べないようにして、肉や魚を多くとることにしましたら、なんと血糖値は100を切る状態に4、5日でなりました。
食を減らして空腹感を感じない分、体が動かせます。

現在は、尿糖検査だけですが、食後でも、0か50、よほど甘いもの(まんじゅうやケーキなど)を食した1時間位後では、150ぐらいになるときもありますが、空腹時になれば、尿糖値は、ほとんど0になります。

宴会のような席での料理を人並みに食べても、翌日の朝には、尿糖値0になっていますから、糖尿病から脱出できたと判断しています。
朝9時から夕刻5時まで、スポーツペタンクをして、忘年会をし、会場から家まで約6000歩を歩いて帰ってもさほどの疲れも感じません。(一日2万歩以上は歩いたことでしょう)私は、寄せをするときもティールのときも必ずドネ(落としどころ)を確認してから投球しています。

メタボ体質の家内のために(昨年6月に)買った体重計に、体内年齢を表示する機能があって使っていますが、驚いたことに、私の実年齢は74歳ですが(体内年齢49歳)という表示が出てびっくりしました。筋肉量、骨量なども正常値です。
この状態を保ち続ければ、理屈の上だけであっても、実年齢が100歳になっても、体内年齢は74歳になるのですから、生きている喜びも生じます。

(嫌われ者世にはびこる)ことの無いようにしなければいけません。
(医食同源)と(常に鍛える)ことで、100歳までスポーツペタンクを目指します。

お遊びペタンクからスポーツペタンクへ!!日本のペタンクを変えましょう。

ペタンクのためのトレーニングをされて居ない方にはぜひお勧めします。

以下は(私の)トレーニングメニューです。
最初から、この状態で始めた訳ではありません。40歳代でぎっくり腰が持病状態になった私は、50歳代半ばで、ペタンクを知って、ぎっくり腰にならなくなりました。それだけで、ペタンクの良さを感じていましたが、フランスのロワジールペタンクでもスポーツペタンクであることと比べて、日本のペタンクがロワジールにもなっていないことを知って、スポーツとしてペタンクを行うことを主張して来ました。

しかし、自分はまだ、50歳代から始めたから可能であったと感ぜざるを得ない状況もあります。
70歳になった方を相手にして、急にスポーツペタンクでやりましょうと訴えても無理な状況もあります。当然個人差もあります。
そんな方々は、従来の(日本的お遊びペタンク)でも構わないと考えます。

ペタンクは楽しい遊びです。

ただ、スポーツペタンク派の方々や、アスリートを纏めようとする団体は、お遊びペタンクの世界に立ち入らないことです。そういう方々まで束ねて、例えわずかであっても会費を取って取り込もうなどとしないことです。向上心が有る方々には、手を差し伸べてスポーツペタンクの指導をすることは、日本の国際化を目指すアスリートの義務として必要ですが、団体に頼る必要はありません。加えて、アスリートとしての自己改革として必要なことです。

ペタンク102年目、ペタンクはスポーツに変わったことを、日本のペタンカーも自覚し、自らも身体機能から改革しなければなりません。

以下は私の方法で、毎日実践している身体改革メニューです。(ご参考まで)

ゆっくり腕立て伏せ30回。
ゆっくりスクアット運動30回。
相撲の仕切り前の姿勢15回。
相撲の四股踏み15回。
イチロウがネクストバッターズサークルでやっている屈伸運動15回。
肩腕の振り上げ、振り下ろし、(ティール時のバックスイングから投球までの腕の振り)30回。
つま先立ち、かかと落とし50回。
すべて、できるだけ、ゆっくり力を入れて行います。
これだけで、1時間近くになります。

このトレーニング後、深さ約25cmぐらいの湯量の風呂に、毎朝約1時間近く浸かっています。(トレーニングも浴室内でやっています。)
まあ入浴は瞑想の時間です。出るときは真冬でも、冷水シャワーを頭からかぶって出ます。これが5時から7時頃までの日課です。
毎日、投球練習または、歩行平均5000歩ぐらいを目指しています。エスカレーターは使わないで階段を上がるようにします。練習は、一人投球でも1時間から2時間位ですが、多忙な日は、一人練習を除外しています。
今日は、デスクワークが中心となれば、食事の量を加減することで、尿糖値は0を保てます。

自分も始めてみようとされる方に

初めから、同じという訳には行かないでしょう。私も試行錯誤でここまで来ました。真似をしたら体が(変)になったと、言われても困ります。
ご自身に適した方法を探してください。
女性の方が、男性に比べて、長寿である理由には、最近は電化してしまった、家事労働に、筋肉トレーニング的な動きが多かったためではないかとも考えています。
また、屈強で健康な方や、農業や林業、建設業など職種によって体力を必要として居られる方や、必要として来られた方は、こうしたトレーニングは無用かも知れません。ただ、仕事から引退された時期からのトレーニングがご自身の課題になりそうです。

私の期待は、お金を使わないスポーツペタンクによって、医者要らず、介護要らずの自力歩行で、元気に100歳まで生きる目的を持っていただくことです。
                        (2008,正月3日)






June 27, 2008

ホテルパーク賞大会で感受したもの

大雨、洪水注意報発令下での実施は厳しかった。

ed-direct-card
上図のカードはA4サイズで2枚取りしています。各エキップ1枚です。
フランスの規定に準拠していますが、フランスには、勝ち負けを記入する欄はありません。勝った方だけが、次の対戦相手を決めに本部に提出します。

 愛知、岐阜、三重の3県に注意報が出ていました。
午前6時に開催か中止かの判断がなされても、私は中止の連絡を受ける時間帯にはすでに、スタッフ集合時間の7時に会場に着くためには、5時半に家を出て、JR線に乗り込んでいる時間帯でした。

 会場に着いたのは7時5分前で、集合時間には間に合ったのですが、雨はかなり激しく降って止む気配はありません。
公園の会場には小さな東屋が2棟あるだけの会場ですから、150名からの参加者が、競技の合間を雨宿りしながらできるような十分なスペースはありません。
そういう環境の中での実施は、身体的にも、気持ちの上でも良い結果にはなりません。それでも何故強行実施になるのでしょうか?

 スポーツペタンクなら、フットボールのように豪雨の中でも実施するべきだという考えでしょうか?
 ましてや、70代半ばの高齢な参加者数が上回る大会です。いくらペタンク好きの参加者ばかりとはいえ、風邪でも引かれては困ります。
約1時間、受付開始時間を遅らせることで実施判断することになって、いくらか雨脚が鈍ったことから実行が決定しました。
「体調が悪かったりする方が棄権されることはご自由です。参加費等はいただきません」というアナウンスはしていただきましたが、すでにお電話でキャンセルされた4エキップ以外、会場に居られる方でのキャンセルは無く、受付を開始しました。

 参加費を支払って、チップで抽選をした数字をエキップ番号とし、対戦相手の番号の郵便番号(本来ならクラブ番号)が同じでないことを確認して、フランス連盟が使用しているカードに従って対戦相手と指定テラン番号を書いて渡す。フランスなら当たり前の受付作業ですが、開始時間が1時間以上遅れた上に、受付の行列に雨は容赦なく降り注ぐこともあって、「何をやっとる、早よせんか!」という悲鳴のような、お叱りの言葉が浴びせられて来ます。その気持ちはよくわかりますが、100人ほどが行列をつくっていても、受付の順番をのんびりと待っている、フランスの様子とは、あまりにもかけ離れた状況になってしまいました。
これは、仮に好天であっても同じ状態であったと考えられます。

 日本の大会が、事前申し込み、参加費払い込みまでを行って、対戦の組み合わせまでも事前に決めて、参加者や組み合わせの印刷物まで用意して開催する。そういう費用の削減が、本来なら、賞金や賞品、会場でのサービスに向けられる筈ですが、一般的に2000円もの高額な参加費と、上位だけにしか出ない賞品ですから、(フランスなら800円程度の参加費で、1回勝つごとの賞金で勝ち上がる度に金額が上乗せされる)大会本部(実行委員会)は、エントリーさえ多ければ、利益が計上されることになります。

 日本のペタンクが、フランスのように、賞金や賞品を提供する、更には大会の運営費さえ提供するスポンソールが皆無の状態で実行されて来ましたから、主催者、主管者の経済的な苦労は、私自身も長年携わってきたこともあって理解はできます。
それは、参加エキップ数が32もあれば成功と考えられた頃の話です。
また、そういう日本のペタンクが、所属するクラブや同好会費で2000円、県友会費で2000円、団体登録すれば会費で2000円、審判員、指導員費まで含めれば10000円以上を支払っている状態で、それに加えて大会参加するごとに2000円(ホテルパーク賞大会は1500円)が普通であることは、現在の世相から判断しても、政治的に後期高齢者扱いされる参加者が中心になる団体末端支部の状況だけから判断しても、私には異常な状況に受け取れるのです。

 高齢者は短気だという一般的な考えは、ペタンク愛好家という、のんびりと楽しむべきスポーツの愛好家らしからぬ、(切れやすい高齢愛好家の悲鳴)のように感じられたのは、雨中であった所為でしょうか?
 或るレベルで国際的スポーツペタンクの選手たちの参加がありましたが、本来は、13点勝ちで、6回戦を一日の日程で競技できる期待感で参加されたこともあって、落ち着いた試合運びで、上位に進出されました。

 エリミナションディレクト(直接排除トーナメント方式)で、13点勝負で、一回戦で負ければ終わる。この方式の最初の対戦を、自分でくじを引いて相手を決定しない限り、苦情が出ることは火を見るより明らかです。
 そういうホテルパーク賞大会での試行的開催が、雨中であったことで、日本のペタンクの問題点がまた見えてきました。

 初戦ならなおのこと負けられない、競技への執念とは何か?

 エリミナションディレクト大会が、日本にも定着して、(競技力向上の必要性)に目覚めていただければ私の一つの目的は達成されるのです。

初回に破れたエキップは、勝ち上がるエキップの対戦を見学したり、負けたエキップ同士で体力の尽きるまで会場で練習競技をすることで、賞金や賞品にありつけなくても、負けた悔しさがバネになって技術力の向上につながる経験を積むことです。
フランスの会場には、必ずカレドヌールが設けられて、人気選手の競技力を見学します。
 
 そのレベルまで、早急に、日本のペタンクを改革し、スポーツペタンクにしましょう。

 それとも[古い革袋に新しい酒は盛れない]という、諺どおりのあきらめの状況になるのでしょうか?



October 18, 2007

改訂『ペタンク公式競技規則』(仏)ブータブーテランとは

ブータブー(先と先、端と端)を繋いで配置したテランはこんなテランです。

ミヨー大会テラン配置図

上図のテラン配置図は赤く囲った部分が(カレドヌール)で、その他が全て新競技規則でブータブーと呼ばれるテランの配置図です。会場にこのようなテランが250面も用意されるのがミヨー大会です。

新しい競技規則の第5条に、今までテランには無かったテランの条項が新設されました。フランスのナショナル大会とインタナショナル大会にだけ使われるこのテランは、自由にフランス連盟の公認大会に出場できる者しか体験出来ないテランです。

日本にも、ラ・マルセイエーズ大会やミヨー大会に参加された方が、延べ人数で100人ぐらいは存在しますね。そういう方には、私のこの解説は、フランスのテランに関心を抱かれた方なら、ご理解いただけると考えています。

フランス連盟公認の大会が、16面のテランを、リーニュドペルトで囲んで、その外側を足場板のような板で取り囲んで、スポンサーの宣伝をし、さらに鉄製の柵や観客席を設けた(カレドヌール)というテラン以外は、すべてが、今から解説する(ブータブー)のテランです。

フランスの大会は、日本のグラウンドのような会場で行われることはフランス選手権以外は希で、一般の大会は、大きな公園内の通路のようなところや、普段は駐車場になるような場所で行われます。園路のようなテランでは、直列に配置され、駐車場のような場所では並列に配置されて、数百面のテラン設営作業が、大会開催の2日前ぐらいから開始されます。1面ずつに(テラン番号)が必ず付けられます。テラン番号は、普通、10cm×20cm程度の板に炭で算用数字で書かれて、木の杭を付けて(テランの長方形の角に)打ち込まれます。

bout a boutの意味は、(先と先または端と端をつなぐこと)です。ミヨー大会のテラン配置図をご覧になっても、ご理解いただけることでしょう。
この言葉は、今後ペタンクの専門用語として(テラン・ブータブー)として、覚えられることをお薦めします。

2006年の競技規則改定が、国際連盟に依って公示されましたときに、第5条に、このテラン解釈が追加されて、それまでの競技規則では、どうにも当て嵌まらなかった、こうしたテランの、フランスの解釈が、一挙に氷が溶けたように明解になって、もうこれでペタンクで分からないことは無くなったとまで感じ取ったのです。

ミヨーなどに行かれた方々は、3m×12mさえ満足に有るかどうかさえはっきりしないテランが、公園中にびっしりと配置されていて、(上図参考)テランを囲む端と端をつなぐ線も、どこが境界か明確でなかったことを思い浮かべられることでしょう。ほとんどが砂利状態ですから、(足で引っ掛けて転倒したらけがをしますから)糸をはることはできません。石灰で描かれた区画線も、どんどん消えてゆきます。
こういうテラン状況は、ミヨーほど極端でないにしても、フランスではどこも同じようなことで、糸を張るのは、グラウンドのようなテラン(註:フランスにも有ります)と特設コートと日本では翻訳されて来た(カレドヌール)ぐらいです。
こういう区画線が、不明瞭でありながら(基本線としての12m×3m)という境界線を(les lignes de fond de jeu)という仏語原文から(競技の基本線(複数))という解釈が導き出せます。fond は(奥)ではなく(基本)つまりベーシックの意味です。

つまり、縦方向にも、横方向にも接して配置されたテラン(ブータブー)では、テランを囲む全ての線(基本線)を(リーニュドペルト)と見なす。という意味になります。

フランス語の訳し方で、(fond de jeu=競技の奥)という解釈で、連なった幾つかのテランの末端(外周)の線だけを考えて、テランの長辺が並列に多く連なった場合の(一番外側の線)を(リーニュドペルト)と解釈されていることに問題が生じていると考えられます。(これでは、従来の協会の解説本の解釈と同じで、規則の改定は無かったことと同様になります。私が、誤訳ではなくて故意かも知れないと考え、BBSに書きましたのも、その所為です)

しかし、この問題は、私がフランスのライセンスを取得し、フランス連盟公認大会を体験していたことによって、素直に理解できたことで、平滑なグラウンドばかりで、ほとんど問題なく糸を張れる日本のテラン状況でしか改訂規則を考えられない一般の方にしてみれば、難しいことがよく分かるのです。

フランスの公園型テランのように、石ころだらけの荒れたテランで、石灰の線引きさえもままならないテランでは、競技に入る前に、棒切れででも区画線を明らかにして、そんな線でも、ビュットやブールが完全に出れば無効とする競技が、日本でも従来から行われていれば理解出来たことでしょう。そういう環境で日常的に行うスポーツペタンクであれば、競技力は確実に向上すると私は考えています。

また、競技を開始する前に、区画線が不明解なときは、対戦相手と線の位置を確認し合いますし、審判員にリーニュドペルトの位置を聞けば、審判員は木の枝などで、線を引いてくれたりします。対戦相手と(競技の基本線の有り場所)を明確にしてから競技を開始する必要があるのです。
しかも、そうしたテランでは、幅が3m、長さが12mが基本です。こうしたテランを囲む線が(ブータブーで配置されたテランの競技の基本線)で、リーニュドペルトです。

国際連盟は不思議なことに、一度は、フランス語の正式な競技規則に、かなり忠実に翻訳された英語版の競技規則を英語表現に切り替えたウエブサイトに公示していましたが、それが現状では、2002年度に行われた改訂以来、英国サイトで公示されていた競技規則に戻しています。
このことを、私が推測しますと、英語圏では、ブータブーのテランが必要が無いテランだと考えられて、理解されなかったことが原因の一つであったと考えます。
もう一つ、世界選手権を開催したタイ国なども、英語版の旧規則しか公示していませんから、アジア圏の諸国が交流する大会では、ブータブーテランが必要になる大会は有りませんから、フランスで競技したことが無い国では、旧規則で充分だと判断されているようにも考えます。
つまり、アジア選手権大会も世界選手権大会も、テランはすべて屋内に設営した(カレドヌール)としてのテランで行われるからです。一般的な大会でも、数百エキップが集まるような大会は行われていないことが想像出来ます。

ただ、私のように、フランス狂・ペタンク狂人間にはフランス連盟と同じように、このブータブーテランによる競技が、日本でも行われることで、日本のレベルアップにも繋がると確信して考え、その理由を書きます。

第5条のテランの規則のように、1面ずつのテランを囲む基本線が、すべてリーニュドペルトですから、ビュットもブールもその線を出れば無効になります。
ただ、この条項を理解する為には、いくつかの問題があります。
その一つに、テランが(繋がって配置)されている中では、周囲が競技中ならば、基本線(隣接線)を越えれば無効ですが、周囲で競技が行われていないときは、競技規則通りにビュットは有効とされていることです。
こういうときの判断で、競技を開始するときに、周囲で競技していた場合は、リーニュドペルトとし、途中で周囲の競技が先に終わったからといって、飛ばしたビュットが20m以内のテランの中だからと言って有効にはしません。最初に決めた相手との約束は競技終了まで継続するのがマナーです。
この部分のフランス語原文表記では(plus d'un des jeux)となっていますが、(plus d'un)は(一つ以上)ではなくて(多くの)という意味の成句です。
少し表現を変えますと、(一つならず幾つかの競技)という意味にもなって、競技中のテランでは、縦方向にも、横方向にも隣接したテランが含まれます。つまり、自分たちが競技しているテランの基本線を越えて、ビュットが(ブールも)隣のテランに侵入したら無効にするという解釈です。これが、新競技規則改訂のメインであるブータブーのテランです。

3m×12mのブータブーのテランでは、どんな石ころ混じりのテランであっても、テランの両端と先端がリーニュドペルトですから、ビュットは中央部分の1m幅(先端からも)の中に投げる必要があります。それが規則です。
ただ、どうしても1m幅の中に投げることが難しい場合は、審判員に訴えてリーニュドペルトから50cm内側にしてもらう許可を得る必要があります。
こういう場面は、日本では考えられないでしょう。ビュットを投げ直す規則は、こういうテランで適用される規則だと考えられるのです。

ブータブーテランの薦め

日本のテランは、平坦なテランですから、1本線でテランを区画して、8面や16面を連接します。(10cm以上の間隔をあけてリーニュドペルトで周囲を囲まない限り、)ブータブーのテランになります。
平坦なグラウンドのようなテランでは、フランスと違って、問題なく糸が張れます。
この糸を張った全ての線がリーニュドペルトになるのです。
3m×12mであっても、4m×15mであっても構いませんが、テラン設営者の立場から言えば、3m×12mの方が楽ですし、紐も少なくて済みます。
また、必ずしも糸を張らなくても、テランを囲む基準点4カ所を明確に(点)で示してテラン番号を付ければ、それでも立派なブータブーテランになり得ます。

残念ながら日本の競技規則の中では、これを(ブータブーのテラン)だと(宣言)しておくことが必要です。でもこのテランはローカルルールではありません。国際連盟の競技規則に従ったテランです。

(点)で示す方法は、釘に目立つ紐のような目印を付けた物か、テラン番号の杭でも間に合います。
最近は日本の大会でも、64面のテランを用意する必要が生じ始めています。
64面のテランを大会当日の競技開始時間前に、スタッフが作ることが出来なくて、テラン設営無しで大会を行うことも多いようで残念です。
転がしペタンクの(ロワジール大会)では、それで良いでしょうが、ポルテやティールが多くなる(スポーツペタンクの大会)では許されることではありません。

もっとも簡略化したブータブーテラン設営

20m以上のメジャーを用意し、基準にする線に張って、スタートのポイントを決めて、3m間隔に釘を打って行きます。(10mm位釘の頭は出しておきます)
釘の頭には、目立つ色の紐を20cm程度の長さにあらかじめ付けて、その釘の位置を、12m先からでも見えるようにしておきましょう。
紐を付ける理由は、つまづいて転んだりしない為の用心であることと抜き忘れない為です。釘の抜き忘れは、その後のグラウンド使用にも影響しますから、打った釘の本数と、抜いた後の本数の確認を怠ってはいけません。
12m隔てた位置に、また同じ間隔で同様に釘を打っておきます。
2本の線が平行であって、両端を結ぶ角度には最初に注意しましょう。
(私は、一辺が1mで√2になる直角定規(組み立て式)を自作して使っています。)
後は、テラン番号を設置するだけですから、4人のスタッフなら30分程度で、64面のテラン設営は可能になります。
(太さが2mmまでの紐なら、一筆書き状態に張って行くことも簡単でしょう)
審判員は、太さ1mm程度の細紐で長さが13m(16m)程度を糸巻きに巻いて持ちます。
(選手自身でも使えるように、各所に(同様な)糸巻きを配っておくことも考えられます)
必要になることは希でしょうが、競技中にビュットやブールが移動して、有効か無効かの判断が選手達自身で、打ち込んである釘の(点)と(点)を見ただけで判断が出来ないときに、この糸を使うように備えます。
つまり、各ポイントに打ち込んである釘を結んだ(架空の線)は、(ブータブーテランの基本線)であって、リーニュドペルトになるという考えに基づきます。

テラン設営のこうした配慮は、競技の内容を向上させます。

理由はお分かりでしょうが、ビュットを打って無効にすることで、不利な状況を切り抜けたり、ティールによって相手のブールを使用テラン外に出して無効にし、投げたブールはテラン内に残すことで大量点を得ます。
フランスの選手は、こういう投球を日常茶飯事で練習し、実力を付けているのです。
幅3mのテランの効用が、フランス連盟のナショナル大会、インタナショナル大会で使用されて来たことによって、(強い国フランス)(ペタンク王国フランス)になっているのです。
それが、2006年『ペタンク公式競技規則』改訂のメインで入り、国際的になったと考えることが、実力向上を目指す日本のペタンク状況に必要だと確信しているのです。(この槁以上)10月22日一部文章校正